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んぐまーま ライフデザイン総合学科 2019年5月号 ライフデザイン総合学科 ~灰心喪気?改心操…

2019年05月01日

灰心喪気?改心操機!?
~ネット社会を生き抜く想像力を養うために~

安谷 元伸

 「灰心喪気」(かいしんそうき)という言葉があります。がっかりして元気をなくすことで、「灰心」は火が消えた冷たい灰のように元気がなくしょげている心。「喪気」は元気を失うことです。

 ニュースでも取り上げられることがあるツイートなどのSNSの炎上。実際、利用している学生もいるため短大の講義でも扱っていますが、なかなか問題は複雑です。炎上する原因が、投稿内容だけの問題とは言えないからです。SNSで炎上が起こるのは、SNSを、スマホを、機械を操る本人に問題がある場合も考えられます。

 そもそもツイッターやインスタグラムなどで炎上する人は「考える力がない」人でしょうか?「知識を持っていない」人なのでしょうか?恐らく、そんなことはありません。スマートフォンを活用し、SNSで情報発信できるスキルや知識、思考力を持った人たちです。ただ、その思考や知識が引き起こされる結果と関連づけられなかったことから、物事をつなげて想像する力は弱かったかもしれません。

 想像力とは、様々なことを自分の問題などに置き換えたりつなげたりして考えてみる力。筆者はそう考えます。SNSで「いいね!」欲しさの短絡的な行為で炎上させてしまう状況は、想像力さえしっかりしていれば止められたはずです。その力が弱くなっているとしたら、それは想像力を必要としない環境があるためでしょうか。自分で考えるより「ググる」ことで多くの答えが得られる現在、思索は時間の無駄だと言う人たちもいます。しかし、その無駄と思えるかもしれないインターネット上の「考える」「確認する」「見つける」といった行動は、時間を必要としますが想像力を働かせる土台となる心のゆとりを生みだします。

んぐまーまー5月号 ライフ学科

 想像できずにスマホでツイート、気付いてみたら大炎上!?刹那の操作で「灰心喪気」する前に、心改めスマホを操作。落ち着いてしっかり考え操作する「改心操機」ができてはじめて、今の時代に求められる「炎上を起こさない想像力」が養われていくのかもしれません。


んぐまーま 2019年5月号

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