四條畷学園短期大学

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2019/5/1
学長ブログ

2019年4・5月合併号 学長からのメッセージ ~“なわたん”キャンパス~

平成31年4月に四條畷学園に赴任しました。大阪からJR学研都市線に乗って四条畷駅で降りると、そこには飯盛山を背景に四條畷学園のキャンパスが広がっていました。

 「キャンパス?」と聞くと、皆さんは何を感じるでしょうか。もともと私は整形外科医で、大学や病院で診療・教育・研究に携わってきました。私が学生時代に過ごしたことのあるキャンパスは大阪の中之島にあり、それなりの歴史はあるものの古い(薄汚れた)建物が密集した場所でした。大阪市以外に、豊中市や吹田市、所沢市、あるいは富山市にある大学キャンパスで過ごした経験もあります。しかし何れも敷地が広いだけで、お世辞にも「これがわがキャンパスです」と自慢できるようなものではありませんでした。もちろん、広くて素晴らしいキャンパスもあります。北大のキャンパスなどは、その1例です。

 私が一番好きなキャンパスは、留学していたボストン市から西へ車で1時間ぐらいの所にある、ウェルズリー大学です(あのヒラリー・クリントンも卒業生の1人)。セミナーなどで2度訪門しただけですが、緑豊かな自然、敷地内にある湖、周囲に点在するレンガ造りの様々な校舎、尖塔、チャペルなど、ニューイングランドの自然と文化を感じさせ、安らぎと勉学の意欲を感じさせる場所でした。木々の葉が落ちた冬の雪化粧の中でも、とても雰囲気がありました。もし東海岸を旅行する機会があれば、是非とも足を延ばしてみてください。

 さて、初めて訪ずれた四條畷学園キャンパスで、ひときわ目をひいたのが、瀟洒な清風学舎、昭和初期のモダンな建築様式を今に伝える校舎、そしてレンガ調の落ち着いた校舎群と学園町沿いの木々です。学園幼稚園、小学校、高等学校の各校舎とも相まって、“とっても魅力的な”学園キャンパスと思ったのが第一印象でした。その印象は今も変わることなく、むしろ強くなっています(北条学舎やリハ学舎への登り道も、運動になる素晴らしいキャンパス?と考えるようにしています。)

 キャンパスという言葉は、もともとは「敷地」や「フィールド」の意味だったそうですが、今は学園の建物や教室などがある敷地だけではなく、そこに集う学生や教員・職員などが係わり合う空間や全体を指します。ですからキャンパスは魅力的で心の安らぎを与え、かつ優れた機能も持ち、さらに地域の顔となれば何よりです。ところで、ジョン・F・ケネディ(JFK)が、アメリカン大学で「キャンパスの美しさ」について語った講演があります。JFK曰く「古い礼拝堂や蔦のからまる大学図書館が美しいのではなく、無知を恥じ、お互いに切磋琢磨する学生仲間と教師が、大学のキャンパスの美しさを作り上げているのだ」と。“なわたん”キャンパスは、これからますます美しく魅力的になっていきます。

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