学修評価とGPA
本学の学修評価とGPA制度について
(1)GPA導入の主旨
学生が将来を見据えた学修計画を立て、主体的な学修を推進するためにGPA制度を導入する。
学生が、授業中のみならず授業前・授業後にも十分に学修や研究に臨めるよう無理のない適切な履修計画を立て、それに基づいて授業に積極的に参加し、確かな知識、技能、学力を身につけるよう期待するものである。
(2)GPAとは
- GPAとはGrade Point Average(グレード・ポイント・アベレージ)の略で、履修したGPA対象科目の成績を平均値化したものである。このGPAは学修の量ではなく質を評価する成績評価の国際基準である。
- 成績評価(秀・優・良・可・不合格)を成績値(グレードポイント、以下GPと略す)に換算してGPA(成績平均値)を算出することで、対外的にも通用する成績評価となる。
- 学生指導の際、教員はGPAを参考にすることがある。
(3)GPA対象科目
- 5段階評価で成績をつける科目で、卒業所要単位に算入されるものはGPA対象科目となる。
- 他大学から編入学または転入学した際の既修得単位認定科目はGPA対象科目とはならない。
- 転学科以前に修得した科目であっても、転学科後に卒業所要単位に算入される科目はGPA対象科目となる。
(4)学期GPAと累積GPA
- GPAは学期ごとの学期GPAと、入学後に履修したすべてのGPA対象科目の累積GPAが算出される。
- 学期GPAによって、各学期で履修したGPA対象科目における到達度を理解できる。また、累積GPAと学期GPAを比較検討することによって、学業成績を総合的に判断できる。
- 学期GPAと累積GPAは《教務情報システム;UNIPA[ユニパ] 》の成績照会で確認することができる。
(5)GPAの算定基準
- 次の表で示したように、各GPA対象科目の点数を5段階(4・3・2・1・0)のGPに換算する。不受験および失格のGPAのGPは0となる。
- 再履修して合格となった場合でも、過去の不合格履歴が累積GPAの算出対象となる。
- 再試験を受験したGPA対象科目は、その評価をGPに換算する。
評点 |
評価 |
グレードポイント(GP) |
合否 |
100-90点 |
秀 |
4 |
合格 |
89-80点 |
優 |
3 |
79-70点 |
良 |
2 |
69-60点 |
可 |
1 |
59-0点 |
不可 |
0 |
不合格 |
不受験 |
不受 |
0 |
再試不受験 |
不受 |
0 |
失格 |
失格 |
0 |
(6)GPAの算出式
- 各GPA対象科目の成績評価(点数)をGPに換算し、これに科目の単位数を掛けた数の総和を、当該学期で履修登録したGPA対象科目の単位数の総和で割ったものがGPAである。
- GPAは履修登録したすべてのGPA対象科目が対象となるので、不可や失格が多い場合はGPAが低くなる。そのため、履修辞退する場合は、所定の期日までに忘れずに手続きを行うこと。
- GPAの計算方法は以下の通りである。
GPA =(GPA対象科目のGP×単位数)の総和÷GPA対象科目の単位数の総和
具体例
秀の成績の 単位数の合計 |
12単位 |
4GP
×
12単位 |
48 |
優の成績の 単位数の合計 |
18単位 |
3GP
×
18単位 |
54 |
良の成績の 単位数の合計 |
8単位 |
2GP
×
8単位 |
16 |
可の成績の 単位数の合計 |
6単位 |
1GP
×
6単位 |
6 |
不可の成績の 単位数の合計 |
2単位 |
0GP
×2単位 |
0 |
失格の成績の 単位数の合計 |
2単位 |
0GP
×2単位 |
0 |
GPA対象科目の 単位数の総和 |
48単位 |
合計 |
124GP |
この学生のGPAは…
GPA= 124÷48 =2.58(四捨五入する)≒2.6
*全GPA対象科目が秀であればGPAは4.0となり(最高得点)、
全GPA対象科目が良であればGPAは2.0となる。 |
(7)本学GPA制度の要点
- 不合格となったGPA対象科目のGPは0とし、GPA算出の対象とする。
- 再履修をして合格となった場合でも、過去の不合格履歴が累積GPAに反映される。
- GPAの値は、小数点第1位まで(小数点以下第2位は四捨五入)算出する。
- 学期GPAと入学時からの累積GPAを算出する。
- GPAは成績通知書に記載される。
「学修成果評価表」について
学修成果評価表
本学では、学生が各授業科目で身につけるべき能力(「学修成果」)を各学科の教育目標に基づき策定し、それぞれの授業科目に配当している(カリキュラム表参照)。学修成果評価表は、この身につけるべき能力(「学修成果」)別に明示するものである。
学修成果評価表により、各授業科目における身につけるべき能力(「学修成果」)を明確に意識し、目的別到達度を把握することができる。個々の課題を認識した上での主体的な学修を促進し、日々の授業を通して本学のディプロマ・ポリシー達成を目指すことを期待するものである。
学修成果評価表の作成
- 各学科が掲げる「学修成果」(①~⑤)に属する科目群ごとに、各授業科目の評点を単位数により加重平均して得られた点数(以後「学修成果別評点平均」と記す)を算出する。
- 学修成果別評定平均のほか、そのレーダーチャート、その算出表、学修成果別履修単位数、およびその棒グラフを掲載し、学生が学修成果別到達度を一見して理解できるようにし、以後の意欲的学修に資するものとする。
- 1年前期の成績確定後から2年後期の成績確定まで4回作成する。1年後期以後はこれまでの学期に履修したすべての科目を累積して算出する。
- 学修成果評価表は、従来の成績表とともに学生の履修指導の資料として活用する。
- 各授業科目のシラバスに「学修成果」(①~⑤)を付記し、学生が常に授業を通して意識できるようにする。
・学修成果評価表(PDF)