四條畷学園短期大学

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2018/4/1
んぐまーま

2018年4月号 ライフデザイン総合学科 ~ご入学・ご進級おめでとうございます~

 新しい年度を迎えるに当たり、皆さんは夢と希望に満ち溢れた気持ち、または不安な気持ち、さまざまな気持ちをいだいておられると思います。電車の中で町の中で行き交う新調したスーツ姿の若い人を見ると、過ぎ去った学生時代を思い出します。

 当時は、自分の歩む道を定め、そのために邁進する。最善の策を考え、一直線に前に進む。そんながむしゃらな学生時代だったような気がします。

 きっと誰もが何かを行おうとするとき、最善の策を考えがちです。最善の策を定め、最善をめざして努力、邁進する。それは大変重要な考え方で、前向きに人生を生きるうえでも取るべき方策だと思います。ところが人生の様々なシーンで、最善の策が功を奏するかというとそうではありません。なぜならば、その事柄が相手のあることであったり、自分の力が及ばないことであったりするからです。そのような時、人のせいにしたり投げやりになったり、心が折れてしまったりすることがあります。それは、最善の策が唯一の策だという考えが根底にあり、それ以外のものに置き換える発想がないため、絶望的に感じたり、自暴自棄になったりするのです。では最善の道が閉ざされたときどうすれば心が折れたりせず前向きに生きられるのでしょうか?

 「次善の策」という発想を皆さんにお伝えしたいと思います。
次善の策とは、最善でなくてもいい、最善を失ったときに備えるべき次の策のことです。最善の道が上手くいかなくなったとき、すぐにベストの次の策を考える柔軟な発想を持つことで、後ろ向きになったりせずに前に進むことができるのです。しかし、これは簡単ではなく次善の策をもつという発想が身についていないと難しいです。そのためには自分自身の視野を広げることです。選択肢を多く持つことです。それらは学ぶことの中から生まれてきます。学ぶとはそのような多角的な発想を生み出すための土台なのです。

 どうか短期大学の二年間で、次善の策を生み出す柔軟な発想を育てるための充実した学びを期待しています。

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