四條畷学園短期大学

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2018/5/1
んぐまーま

2018年5月号 ライフデザイン総合学科 ~相思相AI (そうしそうあい)~

~ これからの社会で求められる能力とは? ~

 スマートフォンを使うことは人生の無駄で非効率でしょうか?色々な考え方があります。ただ、その行為が無駄かどうかは、その後の意思や思考が決めるとも言えます。その行為を無駄にしない、させない。やったことを次につなげて活用する。そのような発想は、人間にしかできない大切なことです。

 人間は計算力や記憶力でコンピュータに勝てません。人工知能が発達した今、効率的に考え、行動するという分野で人間は太刀打ちすることができません。人工知能、AIの分野は発展が著しく、そのため人間の仕事が奪われる、といった脅威論も聞かれるようになりました。しかし、人間はAIのように論理的思考だけでは動きません。感情、気分、記憶・・・様々な影響を受けて考え、行動を決定します。中には非効率で無駄な行動もあります。逆にAIの場合、そのような行動を取るためには膨大な計算が必要となってしまいます。全てに筋道を立てて考え、そして行動しようとするからです。

 「シンギュラリティ」という言葉があります。その説明は難しいですが、「AIが成長して人間を含めてとてつもない進化に至る」といった考え方です。乱暴に言えば、その時のAIは人間を進化させる存在として、人間より偉くなるのかもしれません。その瞬間は2045年に来るとも想像されています。もちろん、来ないかもしれません。どちらにせよ、AI技術は発展し、様々なかたちで人間に影響を与えます。そう考えると、機械に使われずに生きるには、人間だけしか持ちえない何かが求められるのかもしれません。そのため、今していることを無駄にしない発想、思考、行動・・・学生時代からそのような意識を持つことは、今後のAIが活躍する社会を生きる上で重要な能力となり得る可能性があります。

 今、あなたが学んでいることは無駄ではなく、無駄にしない。そんなポジティブシンキングができる自分を是非目指してください。それが近い未来、AIとケンカせず仲良くするためのチカラとなるかもしれませんから。

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