四條畷学園短期大学

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2018/7/1
学長ブログ

2018年7月号 学長からのメッセージ ~こんなこと・あんなこと~

アメフラシ と 記憶の伝達

アメフラシ は 磯の潮だまり にいる 軟体動物でおよそ 2万個の神経細胞しか 有していません。(⇔ ヒト の神経細胞は およそ1000億です)

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の生物学者らが アメフラシの RNA を移植することで 記憶 を他のアメフラシに 移すことができた とのニュースです。

 記憶は神経細胞の核内の DNA に貯蔵されており、RNA が DNAの記憶指令を伝達する役割を持つことが 知られています。

 アメフラシの尾の部分に軽い電気ショックを5回与え、24時間後に同様の電気ショックを与えます。 電気ショックを受けたアメフラシは その都度自己防衛から身を縮めます。

 この 電気ショックを受けたアメフラシの尾を 指でトントンと叩くと 電気ショックを受けたときと同じように 身を縮めます。 電気ショックを受けていないアメフラシでは 尾を トントンと叩いても 身を縮めません。

 電気ショックを受けたアメフラシから採取した RNA を 電気ショックを受けていないアメフラシの体内に移植します。 すると 移植されたアメフラシは 尾を トントンと叩かれると 身を縮めるように なった とのことです。

 すなわち 電気ショックを受けたアメフラシの記憶が 電気ショックを受けていないアメフラシに伝達され、身を縮めるようになった、と説明されます。

 これから 再現性と記憶の移植の 確かなメカニズムを証明しなければなりませんが 何とも夢のある話です。

 上手くゆけば 何十年か先には もの凄く試験勉強した友人の RNA をこっそり移植すると 勉強をしなくとも 試験にパスするかも ということになるかも知れません。冗談です。

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