四條畷学園短期大学

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2019/1/1
学長ブログ

2019年1月号 学長からのメッセージ ~こんなこと・あんなこと~

平 成 最 後 の 1 月 で す

明けまして お目出度う ございます。

 今年は これまで 一度もなかった 期間限定の予告元号の 4ヶ月が 始まります(平成31年1月1日 ~ 4月30日)。 5月からは どのような元号? になるかは 4月に発表されます。
 4月30日 24:00(=5月1日00:00)に生まれた赤ちゃんは どうされるのかな と 多少 気になります。 「平成」の最後の赤ちゃん になるのか 「新しい元号」の第1号の赤ちゃん になるのか、 お母さんにとっては 事実は別として迷われるのでしょうか。

 それはともかく 平成30年に起こった 「気になるニュース」 の 第一位 は 高等教育機関にいる人々にとっては やはり 私立大学医学部への入学に纏わる問題ではないでしょうか。

 (1)入学難度が男女で異なる(合格率に性差がある)  (2)ペーパーテスト・面接・AO試験 など 大学により多彩な選考様式があるが 選考様式ごとの入学者定員 が定まっていない大学が存在した。  (3)地域により 医師偏在度が異なることへの対応として 定員内で 「一般枠」「地域枠」として選抜する制度が 2010年 から始まり 「地域枠」入学生で 地域医療に従事する明確な意思をもった学生には奨学金給付がおこなわれた。 しかし、結果的には 目的から大きくズレた募集 となり かなり定員をオーバーした大学も存在した。  (4)同窓会子弟の入学に対する歪んだ特例制度や贈収賄紛いの 個人への寄付制度 などがあげられ 外部の者には理解できない 「不正」としか言いようのない 在り方 が 限られた大学で 明らかにされた。

 四條畷学園大学 リハビリテーション学部・看護学部 の1回生に 「医学概論」「医療倫理」を教えていますが 私自身 大阪大学医学部1回生時(1962)に 1年間 「医学概論」(澤瀉久敬教授:文学部 哲学科)の講義を受けておりました。 
 ギリシャ時代の医師 ヒポクラテス(BC460‐375) が 既に「医の倫理」 を説いていたことすら 上記の大学の先生方は ご存じなかったのかと 不思議に思います。 欧州でも ⒚世紀には 医療倫理・医師の義務 などが 極一般に説かれる時代になっていました。

 ***** 緒方洪庵(1818年) 大阪に「適々齊塾」を開設・医療倫理等を教える / 米国・欧州内科4学会 医師憲章(2002):三つの基本姿勢・医師としての責務 / フランス・ドゥ・ヴァール 著 「道徳性の起源」(霊長類のボノボ ですら道徳を身に付けている) などなど 高等動物 や 「ヒト」 では 本来 それなりの 「理性」・「格」・「利他的行動」 といったものが 備わっています。
 それを考えますと 本当に 理解できない話 だと 思います。

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